肩こりの主な原因とは?放っておくと悪化する理由

長時間のデスクワークが肩こりを招くメカニズム
近年、在宅ワークやパソコン作業の増加により、肩こりを訴える人が急増しています。
その大きな原因の一つが「長時間同じ姿勢でいること」です。特に前かがみでPCやスマホを操作していると、頭の重さを支える首や肩の筋肉に負担がかかります。
本来、頭は約5kgもあるため、姿勢が崩れるとその重さを少しの筋肉で支えようとし、筋肉が緊張して硬直してしまうのです。
さらに、血流も悪くなるため、肩周辺に疲労物質が溜まり、慢性的な肩こりへとつながります。たった数時間の悪い姿勢でも、積み重ねると大きな負担になるため、早めの対策が大切です。
肩こりが引き起こす不調と日常生活への影響
肩こりは単なる「肩の重さ」や「こり」だけでなく、頭痛・目の疲れ・集中力の低下など、全身の不調に発展することもあります。
特にデスクワークが多い人は、肩こりによる疲労感が仕事のパフォーマンス低下にも直結します。放置すると、血流不足から自律神経の乱れや睡眠の質の低下を招くこともあるため注意が必要です。
自宅で簡単!肩こり解消に効果的なストレッチ5選

首・肩をゆるめる「基本ストレッチ」
肩こり解消の第一歩は、固まった首と肩の筋肉をやさしくほぐすことです。
椅子に座った状態で、背筋を伸ばし、ゆっくりと頭を左右に倒します。このとき、手で軽く頭を押さえるとストレッチ効果が高まります。
反動はつけず、20秒ほどじっくり伸ばすのがポイントです。筋肉が伸びる感覚を意識することで、血流が改善され、肩の重さがスッと軽くなる感覚を得られます。
肩甲骨周りをほぐす「肩こり撃退ストレッチ」
肩こり改善には、肩甲骨周りの筋肉をほぐすことも重要です。
両腕を肩の高さまで上げ、肩甲骨を意識しながらゆっくりと前後に大きく回します。肩を回すのではなく「肩甲骨を動かす」イメージを持つと、普段使われにくい深層の筋肉まで刺激できます。
1日2〜3回、1回につき10回前後を目安に行うと、固まった肩周りがじんわり温まり、血流が良くなります。
ストレッチおすすめ5種の例(本文で詳細解説)
- 首横伸ばしストレッチ
- 肩すくめストレッチ
- タオルストレッチ
- 肩甲骨はがしストレッチ
- 背中伸ばしストレッチ
ストレッチ前に知っておきたい肩こり改善のコツ
正しい姿勢でストレッチする重要性
ストレッチの効果を最大限に高めるには「姿勢」が何より大切です。
背中が丸まった状態や、首が前に突き出た姿勢のままだと、筋肉に十分な伸びを与えられません。
ストレッチを始める前に、背筋を伸ばして骨盤を立て、肩の力を抜く姿勢を意識しましょう。
特に、スマホ首(ストレートネック)気味の人は、最初に深呼吸を数回行い、体の緊張をゆるめると効果がアップします。
呼吸法を意識すると効果が倍増する理由
ストレッチ中は「呼吸」を止めずに、深くゆっくりと行うことがポイントです。
呼吸を止めると筋肉が余計に緊張し、伸びが妨げられてしまいます。
逆に、深呼吸をしながら行うと副交感神経が優位になり、筋肉がゆるんで柔軟性が高まります。
「息を吐くときに筋肉が伸びる」と意識すると、より深いストレッチ効果を得られます。
ストレッチと併用したい肩こり予防・改善習慣

肩こりを防ぐ正しい姿勢と座り方
ストレッチをしても、日常生活の姿勢が悪ければ肩こりは再発します。
理想的な座り方は、足の裏をしっかり床につけ、骨盤を立て、背筋を自然に伸ばす姿勢です。
モニターは目の高さに合わせ、肘は90度前後に曲げて作業すると、肩への負担が最小限に抑えられます。
イスの高さやデスクの配置を見直すだけでも、肩こり予防に大きな効果があります。
日常生活でできる簡単なセルフケア
長時間同じ姿勢を続けないことも重要です。
1時間に1回は立ち上がって軽く肩を回したり、深呼吸をするだけでも血流が促進されます。
また、湯船に浸かって体を温めることも筋肉の緊張をほぐすのに効果的です。
ストレッチと合わせて生活習慣を整えることで、肩こりの根本的な改善につながります。
肩こりを悪化させないために注意すべきポイント

やってはいけないNG姿勢・習慣
肩こりの原因となる悪い習慣を放置していると、どれだけストレッチをしても改善しません。
代表的なNG習慣は「スマホを長時間下を向いて見ること」「猫背姿勢での作業」「片方の肩にばかりバッグをかける」などです。
これらの習慣は肩の筋肉バランスを崩し、肩こりを慢性化させる原因となります。
日々の姿勢や動作を少し意識するだけでも、肩こりの予防効果は大きく変わります。
痛みが続くときの対処法と受診の目安
ストレッチやセルフケアを続けても、肩こりが改善しない・痛みが強い場合は、整形外科や整体院を受診するのも一つの手です。
単なる肩こりではなく、頸椎や神経が関係する疾患が隠れているケースもあります。
無理に自己流で対処せず、早めに専門家のアドバイスを受けることで、早期改善につながります。
まとめ:毎日のストレッチで肩こりを根本から改善しよう
肩こりは、放置すると慢性化し、生活の質を大きく下げる原因になります。
しかし、日々のちょっとした習慣改善と、効果的なストレッチを取り入れることで、根本的な改善が可能です。
特に、
- 首・肩・肩甲骨周りのストレッチ
- 正しい姿勢の維持
- こまめなセルフケア
を意識することで、肩こりのない快適な毎日を送ることができます。
「今日から始める」ことが、肩こり解消への一番の近道です✨
著者情報
都内在住の20代。
パーソナルトレーナーと管理栄養士の二人暮らし。
イケオジ目指して邁進中。80歳で海外旅行を目標に日々健康に努める。